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愛についてのキンゼイ・レポート(2004) [恋愛・セクシュアリティ]

原題:Kinsey
監督:ビル・コンドン
出演:リーアム・ニーソン
ローラ・リニー
ピーター・サースガード

あらすじ
生物学者のキンゼイ博士は、人間の性の何が普通で何が異常なのかを誰も知らないことに気づき、その科学的な調査のため人々にインタビューを試みる。


初見は映画館ででした。
前評判のネットニュースで、猥褻画像モザイクなし!みたいな低俗な見出しが踊っていたので、しかも個人的には前に痴漢にあったことのある映画館での上映だったので憂鬱な気分で、でもキンゼイの話でしかもリーアムなら見たいし、と思っておそるおそる行ったのですが、意外にも変な客は見かけませんでした。
中の良さそうな熟年~老年夫婦とかが来てた。
いいな-。こんな夫婦になりたいなーと思ったのを覚えてます。

映画を見て。
性というタブーを表に引っ張り出したキンゼイはすごい人だなと思います。
ただそのことで愛も道徳も宗教も不要であるかのように捉えられてしまったのは、やりかたがまずかったよね、って思いました。ただ、性遍歴のようなものは本当に個人差のある問題だけど、統計をとってなおそこからも外れている人はどうするんだろうと思いました。
まあ誰も話さないからみんなが「自分はおかしいかも?」と思っているのは、結構今でもある問題なんじゃないかなと思うので、彼の偉業は賛否両論ありながらもすごいことだなと思います。
ただ研究員とか学生とか家族とかに対して、性的に開放的であることを求めるのはまたひとつ問題なんじゃないかなと。研究上、インタビューで相手に偏見を持たないとかオープンに話せる状況をつくることと、自分自身が奔放であることは別の問題じゃないかな?
調べてみると現実のキンゼイ本人はかなり、今の時代からしても奔放どころじゃない状態だったみたいなので、お父さん厳しくていろいろ抑圧されていた反動なのかな…とか思いました。でも映画のなかではお父さん自身も抑圧されていたということが後にわかって、和解とまではいってなかったけれど、キンゼイ自身も少し救われたような描写があったのはよかったな。

キャラクターとしては、クララ(キンゼイ夫人)がすごく好きです。
優秀な生物学者で(キャリアは中断したけれど)、自由な女性。
キンゼイの浮気が発覚したときに愛を説きながら泣いていた彼女は、その後自分も奔放に振る舞っていたけれどその気持ちの変化というか、心の動きをもうちょっと繊細に追ってほしいなと思いました。映画の主題がそれちゃいますけどね。

そしてピーター・サースガードがバイセクシュアルの青年を好演していました。
さらっとバイ設定で、さらっとキンゼイと寝て、さらっとクララとも寝てしまう、なんか超越した感じ。でも自分も奥さん寝取られてキレていたりして…。

性的にガチガチに保守的である必要はないと思うんですが、この映画の登場人物はほどよい柔軟さを持ったひとがあまりいないような気がして、なんだかなーという感じですね。
お互いが誰と関係をもっても気にしない同士が、自由に浮気しあうのは別にいいと思いますが、セックスは単なるセックスだから浮気を認めろというキンゼイの言い分はやっぱりおかしいと思いますし。
そういう意味でも、パートナーであるキンゼイとの関係の中において奔放で、でも自分が浮気をされたくないから、夫の浮気も許したくないというクララの立場に一番共感出来たんですけど……なんであれクライドと関係を持っちゃったんだろう。しかも楽しそうに。そこがちょっと違和感だなー。
そういう意味で、クララの気持ちの動きをもうちょっと描いてほしかったなと思いました。

インタビューのhow to的な、相手に話しにくいことをいかに話してもらうかの工夫の部分は、すごくプロフェッショナルな心遣いで面白かったです。




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